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寝たきり0(ゼロ)をめざして!
高齢者の健康づくりの取り組みを
紹介します


高齢化が進む中、科学的な運動理論に基づくトレーニングを行うことで、体力や健康状態を改善し、寝たきり状態にならないための「高齢者筋力トレーニング」 が、全国的に注目を集めています。
県では、野上町・金屋町・桃山町で、和歌山大学の協力のもと、こうしたトレーニングを試行しています。得られたデータの分析・研究から高齢者が寝たきり状 態となる原因の脳卒中や転倒骨折の予防をめざす、新しいわかやま型の高齢者向け運動プログラムの開発を行っています。今後、県内市町村に広く普及させてい きます。

「わかやま型運動プログラム」の特徴
●踏み台などの手軽な器具を使用して、個人の体力に合わせ、親しみやすく楽しい内容をめざします。
●地域性をいかし、温泉や食・生きがいづくりなどの要素を取り入れた内容をめざします。
●在宅での自主トレーニングを重視し、継続できる内容をめざします。

問い合わせ 県庁長寿社会推進課 電話073-441-2521



野上町「転ばん塾」トレーニング風景
「体力・筋力向上トレーニング」の勧め
和歌山大学教育学部教授 本山貢さん
筋肉は加齢と運動不足によって弱っていきますが、適切なトレーニングをすると何歳になっても強くなります。特に高齢者の場合、ウォーキングのみではなかな か鍛えられない大腿四頭筋(注1)と大腰筋(注2)を強く太くすることで、転倒を防ぎ寝たきりになることを予防できます。
現在、開発中の「わかやま型運動プログラム」は、踏み台を使った10分間のステップ運動を1日2〜3回行うことを中心に、イスを用いた筋力トレーニング や、バランス能力や柔軟性を高めるトレーニングを加えた総合的な運動プログラムを高齢者の皆さんの体力に合わせて個別に提供することで、心肺機能や筋力を 高め、脳卒中や転倒骨折を予防する内容です。
このプログラムが多くの方々に広がり、いつまでも健康な生活がおくれることを願っています。

注1:太もも前面の筋肉
注2:太ももの骨と背骨をつなぎ、直立した姿勢を維持したり、太ももを引き上げるために必要な太い筋肉

筋力トレーニングの例
イスを用いた筋力トレーニングメニュー



筋力トレーニングの仕方
・4秒間かけて持ち上げ、4秒かけてもとの位置に戻します。テンポを数えながら、また音楽のテンポに合わせて行うと楽 しくできます。
・1つの動きを10回繰り返し、「ややきつい」と感じる程度で行います。動作によっては足を変えて左右行います。(※ゆっくりとムリをしないことがコツです)
・持ち上げる(力を入れる)ときに息を吐き、力を抜くときに息を吸います。
・週に3回行うと効果的です。

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