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命を救う救急医療

県内では13分に1回、救急車が出動しています。救急患者にとって一分一秒でも早い治療が救命につながります。県では、一人でも多くの人の命を救うため、ドクターヘリの運航や人材確保、医療体制の整備などに取り組んでいます。

迅速・適切な救命処置を進める
心肺機能の停止した傷病者にとって、一刻も早い心肺機能・呼吸の再開が命を救い、その後の容体・機能改善につながります。救急現場により近いところでの応急治療ができるような取り組みや支援を行っています。
●ドクターヘリや防災ヘリの運航
●救急救命士の確保と技術の向上
●応急手当講習会の開催 など



救急車が来るまでに応急手当をお願いします
到着まで平均5分
救急隊の到着までに、その場に居合わせた人が応急手当を行ってください。方法が分からない時には救急車の要請時に消防機関が電話口で説明します。

■応急手当講習会を実施しています
事前に応急手当の実施方法を習得しておくことが大切で、講習会に積極的に参加してください。応急手当講習会の問い合わせはお近くの消防機関へ。

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救急救命のために24時間体制で臨む


現場では救急隊・救急救命士が命を救います
応急処置
容体に応じ応急処置を実施。特に救急救命士は心肺機能が停止した人に、除細動器※による心臓機能の回復や、医師の指示のもと輸液のための静脈路確保など高度な応急処置を実施します。
※強い電流を心臓に流して正常な働きを確保するための蘇生機具

活動にご協力を
現在、約230人の救命救急士が活動しています。技術向上のため定期的に病院実習を行っており、今年度から、気管挿管※の技術習得を予定しています。多くの「救える命」をさらに救うため、救急救命士の病院実習に県民の皆さんのご理解とご協力をお願いします。
※救急現場で口から気管にチューブを挿入し、肺に直接酸素を送り込む処置

問い合わせ 県庁消防保安課 電話073-441-2260

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マンパワーの確保への取り組み
各種施策を通して医師・看護師・救急救命士など救急医療関係者の確保を行っています。

県立医科大学保健看護学部開設
包括的な保健医療体制の整備と地域に密着した健康づくりのため、4年制の保健看護学部を開設しました。保健医療機関内でのケアだけでなく、地域における保健・医療・福祉を総合的に調整できる人材を育成していきます。卒業後は看護師・保健師として医療・行政・教育機関での活躍が期待されています。
県内医師の拡充のため臨床研修を実施
県立医科大学附属病院をはじめ県内11病院で4月から研修を受けることができるようになりました。特色あるプログラムを用意して県内外から臨床研修医を積極的に募集し、県内医師の拡充に取り組んでいます。
へき地での医療確保
へき地の診療所・病院において適正な医療が提供されるよう、自治医科大学の卒業医師を活用した、へき地勤務医師の安定的な確保に取り組んでいます。
また、へき地医療拠点病院からの計画的な医師派遣や、無医地区等への巡回診療も行っています。

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ドクターヘリ〜治療開始までの時間を短縮〜
平成15年1月から県立医科大学附属病院に導入されました。出動回数も350件を超え、これまで多くの方の命を救うことができました。紀伊半島を就航エリアとし約30分以内で現場に到着できるため、県内医療の地域格差は確実に縮まり、治療開始までの時間短縮による救命率の向上につながっています。
●県立医大病院の医師と看護師が搭乗
●初期治療に必要な最新の医療機器や医薬品を搭載
●消防機関等の要請により現場近くのヘリポート(臨時離着陸場)へ出動 ※ヘリポートまで救急車によって搬送
●患者を治療しながら原則として県立医大病院へ搬送


■防災ヘリも活躍
南紀白浜空港に配備しており、消防機関からの要請により救助・救急活動を行っています。離着陸場のない現場でも活動できます。


ドクターヘリ

危険な救助救急に活躍する防災ヘリ

県内救急医療体制の状況
地域の医療格差を縮め、迅速かつ適切な医療を行うため、傷病の程度に応じ初期から三次までの3体制を整備しています。

症状 救急体制 対応病院 上段:平日 ※1:休日の昼間の一般診療所当番制度
※2:休日又は夜間の病院当番制度
※3:救急患者に対応する病院又は診療所上段:平日
下段:休日・夜間
比較的軽症の場合
初期救急
一般診療所(かかりつけ医)
休日夜間急患センター
在宅当番医制※1
入院治療を要する
二次救急
一般病院
病院群輪番制※2
救急告示施設※3
重症の場合
三次救急
(医大・日赤)
高度・特殊医療病院
(24時間体制)
救命救急センター


■県内初の地域医療支援病院がスタート〜和歌山労災病院が5月から
地域医療支援病院
住民の身近な地域で地域医療を提供している「かかりつけ医」との連携と支援を行う病院です。

1.紹介患者の受け入れ
2.病床・高額医療機器の共同利用
3.救急医療の提供(24時間体制)
4.地域の医療従事者に研修を実施

かかりつけ医
・地域で身近に診察
・日常の健康状態の把握
・専門医を紹介
地域医療支援病院や高度医療病院での自身の治療にも役立ちます。
かかりつけ医を持つことが大切です。

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もしもの時は
■119番通報
はっきり、あわてず、冷静に!
「救急です。場所は○○です。」

■救急医療情報センター 家庭と医師をつなぐ救急ホットライン
救急車を呼ぶほどでもなく、かかりつけ医が不在で、どこに行けばよいかわからない時、最寄りの医療機関を24時間体制でご案内しています。
電話073-426-1199(いい救急) ファックス073-426-1251

■休日急患センター
急患センター 住  所 電話番号
和歌山市 和歌山市吹上5-2-15 073-425-8181
那賀郡 打田町東大井350 0736-77-6410
伊都地方 高野口町名古曽927-3 0736-43-1513
有田地方 吉備町小島352 0737-52-4882
御坊広域 御坊市薗290-2 0738-23-1289
田辺広域 田辺市湊1619-8 0739-26-4909
(和歌山市は夜間も対応)

問い合わせ
県庁医務課 電話073-441-2604


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