県民の友ホームページ
和歌山県情報館トップページへ

県民の友トップページへ

県民の友今月号の目次へ


生活習慣を見直し、歯を大切にしよう!

聞き慣れた言葉ですが皆さんはどうです?大切にしていますか?歯は、食べたり、話したり、そして表情をつくったり、荷物を運ぶ時にくいしばったりと生活の中で大切な役割を果たしています。ところが、口の中はいつもむし歯や歯周病のもととなる細菌にさらされており、歯を失う危険と隣り合わせです。
「毎日、歯みがきをしているから大丈夫」と思っていると大変。現在、毎日歯を磨く人は95%を超えていますが、依然として多くの人がむし歯になっており、成人の大半が歯周病であるという驚くべき結果が報告されています。「磨いている」ことに安心するのではなく、「磨けているか」に注意することが大切です。歯磨き習慣も含めた日々の生活習慣を見直し、歯に良い生活をはじめましょう。

歯を失う原因(Peltonらによる)

むし歯とは?
口の中の細菌が残った食べかすを取り込み、歯を溶かす酸となり歯に穴をあける。



歯周病とは?
歯と歯ぐきの間にたまった歯垢が原因で歯ぐきや歯を支えている骨に炎症を起こす。
症状が進むと歯がぐらつき、口臭がひどくなり、やがて歯が抜ける。

▲このページのトップに戻る

口の中の健康状態(平成9〜11年 県歯周疾患検診モデル事業から)

歯周病の進行あなたは大丈夫?

歯肉炎 中等度 重 度
歯と歯ぐきの境目の歯垢によって炎症が起こる。赤くはれるものから見た目にわからないものまで様々。中高生などの若年者に多い症状 歯ぐきが歯からはがれて歯周ポケット(溝)ができる。さらに深くなり歯石が付き、炎症が進行する 炎症により歯を支えている歯槽骨が溶けていく。歯が動き出し、かみしめると痛みがあり、冷水や熱い湯が歯にしみる

▲このページのトップに戻る

生活習慣を見直そう

歯の手入れ
・毎食後と寝る前に
・1回について3分以上


食生活
・間食をしない
・栄養バランスの整った食事を
・良くかんで
子どもの歯を守るために
・規則正しい食事の時間
・保護者による仕上げみがき
・フッ素入り歯みがき剤の使用
その他
・たばこをやめる
・歯ぎしりや歯をくいし
 ばるくせを直す

磨き残しの多い場所


▲このページのトップに戻る

正しく磨いて歯を守ろう
歯の状態は人それぞれ。自分にあったみがき方を見つけよう。
・鉛筆を持つように
・毛先が歯と歯肉の境目にくるよう直角に
・小刻みに動かす。1カ所に30回くらいを目安に。10回ごとに歯ブラシをあて直す
・曲面、奥歯、前歯の裏側など持ち方や毛先みがきを工夫
定期的な検診と早期治療を
かかりつけの歯科医等で、年に一度は口の中をチェックしてもらいましょう。
5年間に失った歯の数

(1994成人歯科保健事業調査から)

各市町村では、40歳、50歳の節目になる年(60歳、70歳も対象となる場合あり)に無料で検診を受けることができる制度があります。詳しくは市町村役場へ
▲このページのトップに戻る

あなたと専門家の連携プレーが大切です。
県歯科衛生士会長 吉田 俊香さん
従来、30代を境に低年齢でむし歯、高年齢で歯周病が多かったのが、近年、低年齢で歯肉炎の発生が増えています。これは柔らかい物を多く食べる食生活からきています。歯ごたえのある物を食べるように心がけるといいですね。また、予防にはやはり歯みがきが大切です。毛先を利用してみがき残しをなくしましょう。歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助用具を使って自分で行うセルフケアとともに、歯科医院での歯石除去などの定期的なプロフェッショナルケアも大切です。

平成15年度
歯の衛生週間 図画・ポスターコンクール
全国優秀・和歌山県特選ポスター
那賀町立上名手小学校 和泉篤幸さん

問い合わせ 県庁健康対策課 電話073-441-2656

▲このページのトップに戻る
▼6月号目次に戻る