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公共交通機関をもっと利用しよう 〜南海貴志川線の存続問題から考える〜 年末から存続が問題となっている南海貴志川線。しかし、こうした事態は貴志川線だけで起こっているのではありません。過疎化やマイカーの普及等により、鉄道やバスなど公共交通機関全体の利用者が少なくなってきています。 はたして、このままで良いのでしょうか? 公共交通機関は、特に高齢者や子どもなど自動車を運転しない人にとっては、なくてはならない交通手段です。また、マイカーの利用を減らすことは、交通渋滞の解消や、地球温暖化の原因になっている二酸化炭素の発生量を抑えることにもつながります。 大切な公共交通機関を将来にわたって維持するためにも、そして地球環境を守るためにも、みんなで、できる限り公共交通機関を利用するようにしましょう。 ▲このページのトップに戻る |
聞いて! 利用者の声習い事で週2回利用しています。バスはありますが、自分に合う時間帯に便がないので、貴志川線がなくなると困りますね |
貴志川線の存続を目指して 南海貴志川線は、JR和歌山駅から日前宮駅、交通センター前駅等を経て貴志駅(貴志川町)までの14.3キロメートルを結んでいます。 貴志川線輸送人員の推移 ここ10年で最も利用者数の多かった平成8年度の274万人に比べると、14年度は199万人で約75万人・23.3%の減少となっていますが、通院や通学など地域住民にとって大切な交通手段であることに何ら変わりありません。 ▲このページのトップに戻る |
通学で毎日乗っています。バスは走っていないし、自転車通学は距離があるので、真夏、真冬はちょっとつらい これから塾行くところ。電車がなくなったら、絶対困るぅ−! |
南海貴志川線対策協議会を設立 「年間約5億円の赤字が出ており、廃止※を含めた検討をしたい」との南海電鉄の意向を受け、和歌山市、貴志川町、沿線の自治会等とともに県も参画して、昨年12月「南海貴志川線対策協議会」を設立し、地元として存続に向けた協議・各種活動を行っています。 ※平成12年の鉄道事業法の改正により、地元の同意がなくても国へ届出をすれば、その1年後には廃止することができます。 取り組みの実績と予定 ・存続を求める署名活動 ・役所(場)や学校の職員等に対する通勤等での利用呼びかけ ・広報紙や広告等による利用を呼びかける広報活動 ・貴志川線の利用状況や営業実態等について協議会独自の調査実施 等 公共交通機関の維持・利用促進のために(県・市町村など) ●地域住民の生活に不可欠な交通手段である乗合バスを維持するため、事業者に対する補助を行っています。 ・国・県では、補助要件を満たす県内53系統について合わせて約4億円を補助(平成14年度)、さらに市町村では乗合バスなどの維持確保に4億5千万円程度を負担 ●鉄道沿線の市町村等が連携して、その利用促進に取り組んでいます。 ・和歌山線活性化検討委員会(沿線2市6町で構成。県はオブザーバー) ・紀勢本線活性化促進協議会(沿線ほか38市町村で構成。県はオブザーバー) ●「県職員ノーマイカーデー運動」を実施しています。 ・本庁職員を対象に、毎月第2水曜日をノーマイカーデーとして、公共交通機関等による通勤を呼びかけ(対象者数約860人、参加率約66%) 問い合わせ 県庁総合交通政策課 電話073-441-2343 ▲このページのトップに戻る ▼3月号目次に戻る |