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年頭のごあいさつ 新年あけましておめでとうございます。 県民の皆様には、2004年の新春を清々しくお迎えのことと心からお慶び申し上げます。 さて、昨年末には、待望の近畿自動車道紀勢線(御坊―南部間)が開通いたしました。この道は、本県の観光、農林水産業の更なる振興や、地震対策等の防災道、地域の自立の道として、また、本年6月の世界遺産登録に向けても大いに期待されるものであります。 今日の厳しい社会情勢の下、これからは、地方主導の時代であり、県民との協働による個性ある県政の推進が求められます。本県におきましても、新ふるさとづくりや新産業創出、雇用拡大を目指して様々な施策を展開しており、「交流と自立による地域の活性化」をとりわけ重要な課題として取り組んでおります。 県議会におきましても、諸事業の推進に併せ、きらりと輝く政策を提言し、魅力あるふるさと創りに気概を燃やす決意でございます。 どうか、県議会に対する一層のご支援とご協力をお願いいたしますとともに、 県民の皆様のご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。 和歌山県議会議長 尾 崎 要 二 ▲このページのトップに戻る |
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科学技術元年! 産学官が力を合わせ、新技術・新産業の創出めざす 科学技術の進歩は、国や地域、そして人々の暮らしの発展・向上に大きく貢献してきました。 今、和歌山で、新しい技術・新しい産業を創り出そうという様々な研究事業が動き出しています。 バイオとITで第一次産業発の新しい価値を生みだす 独立行政法人 科学技術振興機構が所管する「地域結集型共同研究事業」の平成15年度着手分として、和歌山県からの提案が認められました。同機構から5年間で12億5千万円の研究費が出される予定で、近畿大学生物理工学部、和歌山大学システム工学部、県農林水産総合技術センターを核に、県内外の産学官20以上もの研究機関が参加しての一大研究プロジェクトが、1月からスタートします。 期待される具体的成果例 ●地球温暖化など環境の変化に耐え、かつ安価に生産できるウメ・カキ ●高温で栄養分に乏しい海でも育つ大型コンブ(カジメ、クロメ) ●奇形のものが混じらないマダイ養殖 ●品質の良い真珠を産出するアコヤガイ ●魚骨等からの抽出生成物と真珠タンパク質を組み合わせた人工歯根 ●医薬品成分を乳中に出すことができる牛 抱負を語る 研究統括 入谷 明さん(近畿大学先端技術総合研究所長・生物理工学部教授) 一次産業は日本にとっても、和歌山県にとっても大切です。和歌山は、ウメ、カキ、モモなど果樹生産の全国シェアが高く、また、きれいな川があり海があり水産業もさかんです。そうした幅広い条件のそろった和歌山で、一次産業を対象に、従来のバイオテクノロジー(生物工学)単独ではなく、それにIT(情報工学)をプラスした技術開発を進めることは、非常に効果的だと思っています。最新の機器も導入しながら参加研究機関がいっしょになって頑張れば、必ず良い成果が出て、新産業の創出など県産業全般の発展に役立つものと確信しています。 ▲このページのトップに戻る |
細胞レベルでの実験写真 |
次世代ナノテクノロジー※1有機材料開発エリアを形成 文部科学省所管「都市エリア産学官連携促進事業」の平成15年度着手分に採択され、8月から研究を始めています。3年間で約3億円の補助金が交付され、県工業技術センターを中心に、和歌山大学や有機化学企業など合計11の機関が連携して研究を進めます。 期待される具体的成果例 ●医療機関等の検査で、病気を引きおこす物質を高感度に検出できる薄膜 ●次世代ディスプレイ※2と目されている有機EL※3ディスプレイ用の高輝度・長寿命の発光材料 ●半導体※4の製造に不可欠な高機能材料 ※1 ナノテクノロジー 物質の特性を決定する構造(結晶の大きさ、膜の厚さ、粒子の直径など)がナノメートル(nm;1メートルの10億分の1)レベルの大きさをもった物質を作り出したり、それらを組み合わせて、コンピュータや通信装置、微小機械などを作る技術 ※2 ディスプレイ ここでは、デジタルカメラやコンピュータの情報などを表示する画面装置 ※3 EL エレクトロ・ルミネッセンスの略。電圧を加えると蛍光を発する物質を利用した素子 ※4 半導体 金属ほどではないが少し電気を通すもの。ダイオード、トランジスタ、集積回路などに利用 ▲このページのトップに戻る |
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県立研究機関の研究に競争原理を導入 |