蓮池は、明和年間、旱魃がたびたびおこったため、瑞相院先住慈光師が善女龍王像と仏舎利を寄進し、明和8年(1771年)に蓮池の中島に小祀を建立して祀りました。
伽藍の入口の高い石垣の上にある六時の鐘。福島正則候が父母の追善菩提を祈って元和4年(1618年)に建立したものです。鐘名の仮名まじり文が有名です。午前6時から午後10時までの偶数時に、山内に時刻を知らせています。
神仏を越え、宗域にこだわらず、宗派をも越えた、真言密教の一大聖地高野山。密教ブームなどの影響か、メキシコ、スイス、ドイツ、イタリア、中国など世界から修行に来山する人々も多く、海外からの関心も高まっているという。
壇上に澄み渡る清らかな空気と、柔らかな光が、自ら精進努力していると、必ず目に見えない力が働いて誠が天に通じるという、自力と他力の密教の精神が私たちの心に響いてくるように感じられます。
樹木と堂塔との空間世界に展開する開祖空海の思想は、いま、わたしたちが必要としているものなのかもしれません。