田辺市から本宮町に至る、中辺路の途中にあるの近露の里。
かつては滝尻に次ぐ準五体王子として、熊野参詣道中、最も早く設けられた近露王子があります。
この里を流れる日置川の川沿いに、上小野温泉があります。 簡素な湯小屋の温泉ですが、循環させないオーバーフロー式のきれいなお湯でひすいの湯として親しまれています。
女性の黒髪が光沢を放つというやわらかな湯は、地下600mから汲み上げる無色透明、含食塩・重曹泉で入り心地のよい温泉です。
近隣には、熊野古道を訪れる人々に人気の高い、牛馬童子や、かつての王子社の面影を色濃く残している継桜王子などがあります。