その昔、役の行者小角によって発見されたという秘湯です。その後弘法大師が夢のお告げによって浴場を開いたと伝えられている龍神温泉。
紀州藩主、徳川頼宣公がこの温泉を大変気に入られ浴室を設けるなど、紀州の殿様が歴代に渡って訪れたという名湯で、島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉とならび、日本三大美人の湯として有名です。
日高川の清流を見下ろす元湯には露天風呂、内湯の桧風呂と岩風呂があります。
美人の湯の名の通り肌がサラサラとした湯が心地よく、鳥のさえずりや川のながれる音とともに、露天風呂から眺める風景がゆったりとした時間を満喫させてくれます。
中里介山の小説「大菩薩峠」にも登場する曼荼羅滝を始め、青々とした新緑、維盛伝説が点在する紅葉の名所など、四季折々に美しい表情を見せる龍神温泉です。