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展開する風景

周参見駅から海岸風景の美しいポイントの一つ、枯木灘海岸が見渡せる長井坂を通り見老津駅へのコースです。

1857年に記録された「熊野日記」に、“和深川の里をすぎ長井坂にかかる。此坂もみちいとけわけはしく一里あまりがほど人家なし。あへぎあへぎこえて三老津（見老津）の里にてしばしいこいて”とあり難所としてしられていました。

大辺路に残る数少ない王子社の一つ和深王子神社をへて、茶屋の壇から見老津駅まで、軽快に歩み、時にはあえぎながら、樹林のトンネルや「荒ぶ海」といわれる大辺路随一の枯木灘海岸、沖ノ黒島、陸ノ黒島が見え隠れしながら古道が続いています。

地主神社この古道に展開する風景は、難所を通る苦しい旅でしたが、観光の旅をかね西国巡りをした人々には多いに感動させたことでしょう。