舟の渡し場があったという小和瀬から本宮町請川に至るこの参詣道は、大雲取越えに続く古道から小雲取越えといわれました。
石段の道がまっすぐに伸びる堂ノ坂の急な道を登っていくと、小口川が見渡すことができる椎の木茶屋跡、さらに歩を進めると桜茶屋跡に至ります。この付近から見る大雲取越えの山々の連なりに苦行ともいえる熊野参りに感慨を感じたに違いありません。
息を切らせながらの大雲取越えの旅を思い起こしながら、快適な山道が多い小雲取越えの旅はやがて石堂茶屋跡に着きます。
熊野参りの途中で行き倒れになった人々を供養するために寄進されたという賽の河原地蔵。この地を訪れる旅人が積み上げたのか、小石が地蔵の前にうずたかく積まれています。
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如法山百間ぐら。 大塔山、野竹法師、石地力山、冷水山、果無山系の峰々が連なり重なりあう風景は、熊野三山の霊気を感じさせます。
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